「赤ちゃんからお母さんと社会へのメッセージ」各講演のレポート
セミナー「赤ちゃんからお母さんと社会へのメッセージ」に
出席したレポートその1、その2からの続きです。
アトピーの講演以外の内容を簡単にレポートします。
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中林正雄先生(母子愛育会 総合母子保健センター長)
・最近の妊娠・出産のトレンド
(高齢出産・不妊治療など)
・妊娠中の体重増加が少なすぎると、赤ちゃんに異常の可能性が高まる
(成人病発症の可能性など)
・低出生体重児(2500g未満)の増加傾向
・「小さく産んで大きく育てる」は誤り
・胎児が大きくならず困っている場合は、妊婦さんは
食事後1時間ほど横になるとよい
(すぐ動くと、子宮に血糖がいかない)
・産科医療補償制度利用(脳性マヒ)の半数は、常位胎盤早期剥離
(30w以降に腹痛・出血・胎動減少があったら、すぐ病院に連絡)
・早産率は、仕事をしている/していないで大きな差はない。
・しかし、非正規労働者では早産率は正規労働者の4倍
中山摂子先生(母子愛育会愛育病院 産婦人科医長)
・胎児発育不全の見つけ方
(グラフで成長が止まっていることを見つける)
・高齢妊娠は、低出生体重児出産の可能性が高まる
・40人に1人が生殖補助医療(IVFなど)で出生
・妊娠高血圧症候群には予防法なし
・ただし、食べ過ぎや塩分過多は妊娠高血圧症候群の原因になる
板橋家頭夫先生(昭和大学小児科教授)
・日本人の出生体重が減少している
・2500g未満の赤ちゃん(低出生体重児)が30年で2倍に
・正期産でも2500未満の赤ちゃんが大幅増
・母体の妊娠前後の痩せが、胎児発達に関係する
・小さく生まれて、10歳くらいまでに急速に大きく成長する子は
脳卒中・心筋梗塞発症の割合が多い
・低出生体重児のその後の健康問題について、
DOHaD仮説(ドハド仮説)が提唱されている
・DOHaD仮説とは、「胎児・新生児・乳児が
おかれた環境に適応するため、遺伝子発現が変化する。
これが成熟後のかんきょうに適合しないと、疾患の発症につながる」
というもの。(エピジェネティック変化とも呼ばれる)
・つまり、胎児期に栄養が不足していたのに、生まれてから
栄養を多く与えられると、適応範囲を超えてしまって
病気が起こるという考え方。
・妊娠中のストレスは、発達障害・精神神経疾患に影響する
・DOHaD研究がすすめば、赤ちゃんのうちに医療介入して
生活習慣病などの発症を抑えることができると考えられる
三石知左子先生(葛飾赤十字産院 院長・小児科医)
・母子手帳にある身体発達のグラフは、
大きいか小さいかではなく、
成長が止まっていないかどうかを見るもの
・赤ちゃんは、脱水症状になると5-10%の体重減もありうる
体重はこまめに計るのがよい
・小学5・6年生からの女子の痩せが問題化している
・脳性マヒ・発達障害・自閉症などの紹介
・軽度発達障害は、5歳児健診までわからないことが多い
(8.2-9.3%の発生頻度)
・健診を受けること、母親一人で判断しないこと、
療育などのサポートを使うことが重要
セミナー出席の感想については、次の記事にまとめます。
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※もし自分が出席できなかったら、セミナー内容を知りたいだろうなあと思い、配布レジュメとメモから再現しています。気を付けて書いていますが、間違いや、表現の不正確な点がありましたら申し訳ありません。内容は参考程度にお使いいただき、何か判断される際には、必ずかかりつけ医にご相談されるようにお願いいたします。
アトピーの講演以外の内容を簡単にレポートします。
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赤ちゃんのためにお母さんができること
中林正雄先生(母子愛育会 総合母子保健センター長)
・最近の妊娠・出産のトレンド
(高齢出産・不妊治療など)
・妊娠中の体重増加が少なすぎると、赤ちゃんに異常の可能性が高まる
(成人病発症の可能性など)
・低出生体重児(2500g未満)の増加傾向
・「小さく産んで大きく育てる」は誤り
・胎児が大きくならず困っている場合は、妊婦さんは
食事後1時間ほど横になるとよい
(すぐ動くと、子宮に血糖がいかない)
・産科医療補償制度利用(脳性マヒ)の半数は、常位胎盤早期剥離
(30w以降に腹痛・出血・胎動減少があったら、すぐ病院に連絡)
・早産率は、仕事をしている/していないで大きな差はない。
・しかし、非正規労働者では早産率は正規労働者の4倍

胎児の発育とその障害因子
中山摂子先生(母子愛育会愛育病院 産婦人科医長)
・胎児発育不全の見つけ方
(グラフで成長が止まっていることを見つける)
・高齢妊娠は、低出生体重児出産の可能性が高まる
・40人に1人が生殖補助医療(IVFなど)で出生
・妊娠高血圧症候群には予防法なし
・ただし、食べ過ぎや塩分過多は妊娠高血圧症候群の原因になる
胎児・乳幼児の発達と環境要因
板橋家頭夫先生(昭和大学小児科教授)
・日本人の出生体重が減少している
・2500g未満の赤ちゃん(低出生体重児)が30年で2倍に
・正期産でも2500未満の赤ちゃんが大幅増
・母体の妊娠前後の痩せが、胎児発達に関係する
・小さく生まれて、10歳くらいまでに急速に大きく成長する子は
脳卒中・心筋梗塞発症の割合が多い
・低出生体重児のその後の健康問題について、
DOHaD仮説(ドハド仮説)が提唱されている
・DOHaD仮説とは、「胎児・新生児・乳児が
おかれた環境に適応するため、遺伝子発現が変化する。
これが成熟後のかんきょうに適合しないと、疾患の発症につながる」
というもの。(エピジェネティック変化とも呼ばれる)
・つまり、胎児期に栄養が不足していたのに、生まれてから
栄養を多く与えられると、適応範囲を超えてしまって
病気が起こるという考え方。
・妊娠中のストレスは、発達障害・精神神経疾患に影響する
・DOHaD研究がすすめば、赤ちゃんのうちに医療介入して
生活習慣病などの発症を抑えることができると考えられる
子どもの成長・発達とその障害因子
三石知左子先生(葛飾赤十字産院 院長・小児科医)
・母子手帳にある身体発達のグラフは、
大きいか小さいかではなく、
成長が止まっていないかどうかを見るもの
・赤ちゃんは、脱水症状になると5-10%の体重減もありうる
体重はこまめに計るのがよい
・小学5・6年生からの女子の痩せが問題化している
・脳性マヒ・発達障害・自閉症などの紹介
・軽度発達障害は、5歳児健診までわからないことが多い
(8.2-9.3%の発生頻度)
・健診を受けること、母親一人で判断しないこと、
療育などのサポートを使うことが重要
セミナー出席の感想
セミナー出席の感想については、次の記事にまとめます。
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※もし自分が出席できなかったら、セミナー内容を知りたいだろうなあと思い、配布レジュメとメモから再現しています。気を付けて書いていますが、間違いや、表現の不正確な点がありましたら申し訳ありません。内容は参考程度にお使いいただき、何か判断される際には、必ずかかりつけ医にご相談されるようにお願いいたします。
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