私の考える、理想の産褥入院(洗濯・調乳・一時預かり・・・) - 妊娠出産をただただ記録するブログ

私の考える、理想の産褥入院(洗濯・調乳・一時預かり・・・)

産褥入院について、このブログでは何度か取り上げています。

先日、産褥入院についてまとめた記事を書いたところ
10件近いコメント・メールをいただきました。ありがとうございます。

まだまだ一般的ではない産褥入院ですが、
ぜひ広まってほしいと思っています。

一方、産褥入院を受け入れる病院があると聞いて調べてみても、
「それではちょっと使えないなあ」と思う施設があるのも事実。

そこで、産褥入院を助産院で経験した私がどんな観点で施設を選び
どんなサービスが今後欲しいと思ったか、
「理想の産褥入院」についてまとめてみました。

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洗濯


自分と赤ちゃんの衣類・タオルの洗濯がしてもらえること。

「院内のコインランドリーで自分でやってください」
「家族に頼んでご自宅でやってもらってください」
という施設もありました。

「クリーニング業者に委託しているので別料金です」
「赤ちゃんの肌着はクリーニングできないので自分で手洗いしてください」
という施設も・・・。

私は、洗濯が基本料金に含まれている施設を選びました。


紙オムツ・おしりふきの提供


紙オムツ・おしりふきなどを自分で持っていかなくてよいこと。
(提供してもらえるなら、別料金で購入という形でもかまいません。)

見学した施設の中で、
「消耗品は全部持ってきてください」というところがあり、驚きました。

それでは入院時の荷物がすごい量になってしまいます。

「足りなくなったどうすればいいんですか?」と聞くと
「ご家族に持ってきてもらってください」と言われ
「!?」でした。

それができないから私は産褥入院を選んでいるわけで・・・。

運ぶ方法が思い浮かばず、その施設は選びませんました。


母乳指導してもらえる


母乳が足りているか、ミルクの足し方はどうかについて
指導してもらえること。

これは、どの施設でも必ずやってくれるので
問題ないと思います。

調乳までやってくれたらラクだろうなあと思います。
(私の入院した施設では助産師さんが調乳されていました。)

出産後の悩みの大半は、授乳に関することだと思いますので
母乳に関する相談ができることが、
産褥入院の最大のメリットなのだと思います。


沐浴してもらえる


スタッフに沐浴を担当してもらえること。

産後、誰かにかわってもらいたい作業といえば沐浴でした。

病院の運営する産褥入院(聖路加産科クリニックまつしま病院)では、
自分でやることになるという説明を受け、なんだかラクじゃないなあと思いました。

私は、助産師さんが沐浴を担当してくれる施設を選びました。


赤ちゃんを預かってもらえる


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頼めば助産師さんに赤ちゃんを預かってもらえること。

産婦人科で出産してから、ほぼずっと母子同室だった私。

産褥入院してから、ほんの2時間ほどなのですが、
赤ちゃんを預かってもらい、昼寝したら、急に体が楽になりました。

近くに赤ちゃんがいると注意がそちらに行ってしまうんですよね。

預かりには対応しないのを基本とする産褥入院施設や
有料で対応する産褥入院施設もあります。
(有料だと、気持ちのハードルが上がってしまいますよね。)

やはり、お願いすれば預かってもらえるのが理想だと思います。


ベビー服を貸し出してもらえる


ベビー服を持って行く必要がないこと。

産褥入院時の荷物は、ただでさえ多くなってしまいます。

また、どんな衣類が何枚いるのか、
出産前にはイメージしにくくて、持って行きすぎの結果に。

私は、可愛いベビー服にさほどこだわりはないので
ベビー服は貸し出してもらえるのが楽でよいと感じました。


事前に荷物を宅急便で送れる


入院時の荷物を前日までに宅急便で送れること。

私の場合、産褥入院の日と夫の出張が重なる可能性があり
「赤ちゃんを抱っこしつつ、一人でどれだけ荷物を持てるだろう」
と心配でした。

私の利用した助産院では、
「宅急便で送ってもらったらそのまま置いておきますよ」
と言ってもらえて助かりました。


経験ある助産師さんがいる


24時間、助産師さんに相談ができること。

出産した産婦人科に入院中、ほぼ放置されていた私は
小規模な助産院に入院し、いつでも助産師さんに
声を掛けられる環境にとても助けられました。

(実際に声はかけなくても、声かけたら
すぐ来てくれるだろうという安心感は、大きかったです。)


安全知識を持つ有資格者がいること


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哺乳瓶の殺菌や感染症について、知識のある有資格者がいること。

韓国の産後調理院は、以前は無資格者でも運営できたのですが
集団感染事故等があり、一定数の看護職が勤務することを
義務付ける法律ができたのだそうです。

現在の日本の産褥入院は、助産院や産婦人科が中心なので
当たり前のことのように思っていましたが、
韓国の産後院を見学した結果、とても大切なことと感じました。


夫(家族)の面会時間に制限がない


家族の面会時間がこまかく指定されていないこと。

うちの場合、夫は不規則勤務で夜勤もあり、
面会時間が夕方のみと指定されている産褥入院施設では
夫が会いにこれないなあと心配していました。

夫がいつでも赤ちゃんの顔を見に来れる施設が
理想だと感じます。


夫(家族)も食事を出してもらえる


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夫や上の子がお見舞いにきたとき、食事も一緒に取れること。

産院入院時、夫に見られながら一人だけご飯を食べるのは
ちょっと気づまりでした。

私の産褥入院した施設では、事前に予約すれば
(もちろん有料ですが)夫も食事を出してもらえたのがよかったです。
(とはいえ、実際には夫は忙しくて来られず、利用しなかったのですが・・・)


夫が泊まれる


夫が泊まれること。

自宅から離れた産褥入院施設の場合、週末などは
旦那さんが泊まりにきて、ゆっくりできるのが理想だと思います。
(これも、うちは実際には利用できませんでした。)


上の子が泊まれる


第二子以降出産時に、上の子も一緒に泊まれること。

第二子の出産を考えた時、預ける親戚のいないわが家では
夫がどうしても仕事の都合がつかなければ、
上の子は児童養護施設に入所するしか方法がないのかなあと思っています。

産褥入院で、上の子とともに宿泊できると本当に助かります。
(産後の数日は児童養護施設を利用するのだと思いますが。)

上の子の泊まれる助産院はいくつかあり、ありがたいなあと思います。


近隣の保育園に上の子を預けられる


(第二子出産時に上の子を連れて産褥入院する場合)
日中は上の子が保育園を利用できること。

上の子を連れて産褥入院する場合ですが、
上の子も赤ちゃんと同室でずっと過ごすことになると
飽きて騒ぐか、走り回るか、いずれにしても
母親が休めない状態になるのは間違いありません。

住んでいる自治体外の産褥入院施設を利用する場合
その地域の保育園を一時利用できる制度を作ってほしいです。

私の知る限り、この制度が整っているのは
文京区の八千代助産院のみです。
(同じ建物内にある私立保育園に空きがあれば預かってもらえます。)

こういったことこそ、少子化対策として有効だと思うのですが・・・。


その自治体のファミサポが使える


上の子が地域の保育園で一時保育される場合
その地域のファミリーサポートを利用できる。

上で書いたように、もし地域の保育園が使えるならの話ですが
産褥入院施設から保育園まで、誰が送っていくかが問題になります。

夫が行けたらいいですが、勤務先から遠かったり、
夫が長期出張ということも考えられます。

他の自治体在住者でも、産褥入院期間中は
その地域のファミサポに登録することができて、
通園の付き添いをお願いできれば最高だなあと思います。


特定の健康法に傾倒していない


一般的な医療機関では見られない健康法を強く勧めていないこと。

産褥入院施設を選ぶとき、実は一番苦労したのがここでした。

私は、マクロビオティック、アーユルヴェーダ、自然療法を
受けたいと思いません。

お産も、「自然なお産」にはあまり興味がなく、
会陰切開、薬剤の投与など、分娩時の医療行為は
必要ならば、迷わずしてもらいたいと思っていたタイプです。

そんな中で産褥入院を受け入れる助産院を探すと
特定の健康法の指導を目玉にしているところが多く、
入院してもなじめそうにありませんでした。

私の場合は、そのようなポリシーを打ち出していない助産院を
見つけることができましたが、選択肢の少ない地域なら
困っただろうなあと思います。


アロマトリートメント等が基本料金に含まれていない


アロマセラピーなどが、入院の基本料金に含まれていないこと。

上記「特定の健康法に傾倒していない」と同じ理由です。

産褥入院1日3万円は高すぎるか?」に書いている通り、助産院では経営していくために
オプションサービスで単価を上げる必要があるのだと思います。

でも、アロマトリートメントは、産後にどうしても必要な
サービスとは思えません。

私の場合は、出産した産婦人科の基本セットにアロマのサービスが含まれており
帝王切開の産後4日目にマッサージを受けました。

まだ寝返りもまともにできなかった時期で、うつぶせになると激痛で、

「このマッサージむしろ苦痛だし、受けなくていいから
その分お金を返してほしいかも・・・」

と思っていました。


母子同時でなくても入院できる


早産などで、赤ちゃんが入院してしまった場合に、
母親だけでも産褥入院を受け入れてもらえる。

実は、「母親だけで入れる産褥入院先を探しています」
というご質問のメールを、私はこれまで複数回受け取っています。

武蔵野大学附属産後ケアセンター桜新町は、
理想的な産褥入院施設の一つだと思うのですが
母親だけでは入院させてもらえません。

そのため、事前に予約していても断られ、お困りになった方が
私に質問してこられたのです。

そうされている事情もあるかもしれませんが、産褥入院は、母親だけでも
利用できる施設であってほしいと思います。


お産を扱っていない


施設ではお産を扱っておらず、産褥入院に特化していること。

これはもう、私のワガママなんじゃないかと思いますし、
お産を受け入れる助産院に産褥入院させて頂いたことに
まったく不満は持っていません。

ただ、「産後ケア利用者として思うこと」の中ほどに書かせていただいたとおり、
お産を扱う施設では、お産が最優先となり
産褥入院利用者が心細い思いをする可能性もあると感じます。

お産は利益が出やすく、産褥入院は出にくいということも、
毎日新聞の記事で読みましたので、すごくリクエストしにくいのですが・・・。


家族(実母)をケアしてくれる


産婦の実母・義母・夫に「あなたのサポートが悪いせいで
産褥入院するのではない」と説明してくれること。

産褥入院に関しては、「実母に悪いと思って産褥入院できなかった」
という声を何度か頂いています。

韓国の産後ケアの記事に関しても、同様の感想をいただきました。)

頼ってくれると思っていた娘が産褥入院を選んだら、
(あるいは産後に具合が悪くなって産褥入院することになったら)
ショックを受けるお母さんは多そうです。

しかし、実際に利用してみると、産褥入院は、
母親学級の高度実践編のようなものと感じました。

娘が母親学級に行ってショックを受ける親がいないように
産褥入院もまた、必要なものとして受け入れてほしい・・・。

妊産婦の親への上手な説明も必要だと感じます。

これはもしかしたら、産褥入院施設の仕事ではなく
行政の仕事なのかもしれません。


ご意見をお寄せください


以上は、一利用者である私の意見です。

信念をもって産褥入院を受け入れておられる施設の方に
失礼な点がもしありましたら申し訳ありません。

ワガママばかり言っているなあと思いつつも、
利用経験者の少ない現状では、一利用者の声も
何かの役に立つのではないかと思い、書かせていただきました。

出産前から入院予約し、赤ちゃんに関し大きな悩みのなかった私では
見えていないところもあるかもしれません。

産褥入院を利用された方、また、利用を見送られた方で
「こんな事もしてもらえたらいい」ということがありましたら
ご意見をお聞かせいただけましたら幸いです。

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